与えるギバー・奪うテイカー

暮らし

人には思考や行動の観点で分けると3つのタイプがあります。

ギバー・テイカー・マッチャーです。

ところで、人付き合いをする中でこんなことを感じたことはないですか?

「この人と会うと、疲れてしまうなぁ。」
「自分の知識や労働を、もっともっと頂戴と、過剰に要求してくる人だな。」とか。

逆に、
「いつも気にかけてくれて、何かしてくれるなぁ。」
「この人の周りには、いい人がたくさんいるなぁ。」とか。

それには、理由があるようなのです。

今回は、「人にはギバー・マッチャー・テイカーの3つのタイプがある」という話をします。

3つのタイプ

ギバー・テイカー・マッチャーとは?
人間の思考や行動を3つのタイプに分けることができる。
*この言葉を提唱したのは、アメリカウォートンスクールの組織心理学を専門に研究するアダム・グラント氏です。
著書「GIVE&TAKE」

3つのタイプ
ギバー・・・「与える人」相手に惜しみなく与える人のこと

ギバー

テイカー・・・「奪う人」自分の利益の為に人から奪う人

テイカー

マッチャー・・・「ギブとテイクのバランスをとる人」損得のバランスを考える人

全体の割合で言うと、ギバーは25%・テイカーは19%・マッチャーは56%だそうです。

人には思考・行動の観点から3つのタイプに分けることができる。

成功しやすいタイプ順

1番成功するのは「ギバー」・1番成功しないのも「ギバー」

「成功しやすさの順番」
1、ギバー
2、マッチャー
3、テイカー
4、ギバー

・・・どういうことなのでしょうか?
1番成功するのも「ギバー。」1番成功しないのも「ギバー」。


どうやら「ギバー」は、ギバーの中でさらに2つのタイプに分けられるらしいのです。

他者思考型ギバー(1番成功する)
自己犠牲型ギバー(1番成功しない)

❶と❷の大きな違いは、自分を大切にしながら他者のことも大切に出来ているか?という点です。

テイカーとの関わりが、キーポイントになるので、まずテイカーがどういうタイプなのか、
もう少し深掘りしていきたいと思います。

❶の他者思考型ギバーは、テイカーを上手く避けることができます。

「テイカー」
奪う人が定義のテイカーですが、もう少しわかりやすくテイカーとはどういう思考で、
どういう行動をとる人なのでしょうか?

・与える量よりも、いつも受け取る量が多くなるように考え行動する
・チームで成し遂げたことも、自分の成果として主張する
・主語が「we」ではなく「I」
・相手の時間を奪う

・自分へ影響を与えた人を挙げた時に、自分よりも権威力のある人、目上の人、影響力が強い人ばかりを挙げる


やな奴という印象のテイカーですが、気を付ける点は人当たりの良いテイカーがいるということです。
(逆に、人当たりの悪いギバーもいます。)

ですが、テイカーには隠しきれない「レック」行動というものが見られます。
(レック・・・孔雀の場合、オスが美しい羽を広げて、雌に自分が優れていることを示す求愛行動)


人よりも自分は優れているという意識が、テイカーは強いのです。


人当たりの良いテイカーにも、テイカーであれば必ずレック行動が見られるそうです。

テイカーに自分の時間を奪われ、搾取されないことが大切。

ギバーは、与える相手を間違えてはいけないということなのです。
テイカーに与えても、奪われるだけなのです。

テイカーを見極められず与えてしまうギバーの場合は、ただ搾取され自分が疲労しきってしまいます。

それが、1番成功する他者思考型ギバーと、1番成功しない自己犠牲型ギバーの違いです。

テイカーを避ける。
ギバーは、与える相手を間違えてはいけない。

テイカーが身近にいる場合

この3つのタイプは、仕事上の人間関係だけではなく、全ての人間関係の中で重要です。

例えば、夫婦関係。男女関係もです。

ギバーは基本が相手に尽くすスタンスにあるので、
例えば夫がテイカーの場合
搾取され続けて疲労してしまいます。

だから、相手がテイカーの場合に与え続けてはいけないのです。

基本は、与えたり与えられたりできる関係が、良い関係が長続きすると思います。

もしテイカーが身近にいる場合、それを意識するのです。
自分ばかりが与え続けてはいけないのです。


究極、一方的にしかならない関係なら、終了する、若しくは与えるのを止めれば良いのです。


物理的な距離を取るのが難しい場合は、心理的な距離を取れば良いです。

テイカーの威力は凄いので、テイカーとは極力関わらない。
若しくは、きちんとギブしてもらい、マッチャーとして付き合う。

他者思考ギバーになる

相手と自分の損益をどちらも大事にする

*他者思考ギバーになる為に意識すること
・相手の為に、自分の時間や知識、奉仕を与えて喜んでもらおうという気持ちを大切にする。
相手に喜んでもらえることが自分の幸せであるという気持ちを大事にする。
・与えるだけではなく、与えてもらうことも意識する。自分の利益も考えて、周りからサポートしてもらう。
・自分の為に使う時間を確保する。

ギバーは、基本のスタンスが相手の為に何かをすることで、喜びを感じることが出来ます。

その姿勢が、自身や他者の喜びや成功に繋がるように、他者思考ギバーになることが大切です。

心地の良い関係作り

*ギバー、テイカー、マッチャーについて書かれたアダムグラントの著書「GIVE&TAKE」

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